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【Report】国立バレエカンパニーオーディション2018

Karen Sakamoto

(ヴィクトワールバレエコンペティション福岡 より参加権獲得)

◇ Estonian National Balletに研修生として 2018年9月から入団


私は初めて海外でカンパニーオーディションを受けました。バレエ学校のオーディションとは違う緊張感や雰囲気で毎日レッスンをさせて頂き、教えてくださる先生方や周りの人たちからも学ぶ事がたくさんあり刺激のある1週間でした。 カンパニーオーディションはクラシックのレッスンの他にコンテンポラリー、ヴァリエーションのレッスンがありました。クラシックのレッスンは皆できて当然でコンテンポラリーで動かなければ全くディレクターに見て頂けず、コンテンポラリーの重要性を改めて実感しました。言語については厳しいところがありディレクターの注意を全く理解できず私にとって重要な課題です。 今まで海外に留学するチャンスを様々なところで頂き経験を重ねてきました。18歳という年齢を迎え、バレエ学校を選ぶべきかカンパニーに挑戦してみるかを悩んでいたときにヴィクトワールコンペティションに出場し、舞原先生よりドイツのカンパニーオーディションに参加する権利を頂いて私にとってチャレンジするチャンスが巡ってきました。この機会を頂けたのは「ぜひ海外で・・・」と常に応援してくださる須貝先生や両親の支えがあったからです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 カンパニーオーディションではEstonia National Ballet Company へ2018年9月からの研修生を頂きました。 これからバレエの道はもっともっと厳しくなり大変になります。前を向いて努力を惜しまず進んでいきたいです。


≪入団後のお手紙≫

私は8月から研修生としてEstonia National Ballet に入団致しました。入団して約2ヶ月が経とうとしていますが新しい環境にも慣れてきました。毎日、才能ある素晴らしいダンサーの方と一緒にレッスンやリハーサルができ本当に充実したバレエ生活を送っています。シーズンスタートの舞台「Swan Lake」に出演させていただきました。プロフェッショナルダンサーとして自覚することが求められ、日々緊張の連続です。また、想像していた以上の挑戦や発見もたくさんあります。一つ一つ丁寧に何事も全力ですることを心掛け取り組んでいます。このようなすばらしい環境でたくさんの経験ができるのは舞原先生をはじめスタジオの先生方や両親いろいろな方のサポートがあったからです。感謝の気持ちでいっぱいです。バレエの道はまだまだ険しい道のりですが、この地で経験を積み重ね多くのことを学び努力を惜しまず頑張っていきたいと思います。



 

Mai Shozu

(ヴィクトワールバレエコンペティション神戸 より参加権獲得

Ricardo Fernandos(リカルド・フェルナンド)賞 )

◇ ドイツ国立バレエ団Theather Augsburg研修生


ヨーロッパへカンパニーオーディションを受けに行ったのは初めてでしたが、舞原先生を始め、現地の方々や、一緒にオーディションを受けた参加者の皆のサポートのおかげでとても充実した10日間をすごせました。 オーディションを受けるという目的以上の収穫があり、参加して本当に良かったなと思っています。毎日違ったディレクターのレッスンを受けられること、ただパをこなすだけでなく指導までしてくださること、参加者全員がバリエーションを見てもらえること、さらにコンテやネオクラシックの指導までしていただけたこと、そのすべてがとても内容が濃く、プロになるにはこういうことが求められるんだ、私はこういう部分が足りないんだ、そんな表現の仕方ができるんだ など、ディレクターから以外にも他のオーディション参加者からも勉強になることがたくさんありました。わかっては いるつもりでも、やっぱり実際に 現実を目で見て体で感じなければ本当にはわからないことです。日本では、クラシックバレエ、コンテ、ネオクラシックやジャズなども、と多種類のジャンルのダンスをする人はまだまだ少ないですし、私もそうですが、だからクラシック以外はできない…という言い訳は全く通用しません。日本人でもコンテもできる人はできますし、できなくても人の真似をするのではなく自分の表現をするべきで、できるようになりたければ、普段から積極的に多種類のダンスに挑戦するなり観賞するなりして、広くアンテナを張っておかなければならないなと思いました。 もうオーディションは終わってしまいましたが、未来の自分のために、これからでも始めたいと思います。研修の一環としてヴィクトワールバレエコンペティションの協力で、ナショナルテアターの舞台を観る機会を頂けたのも良い経験となりました。生演奏、高級感溢れる客席、平日の夜にも関わらず多くの観客で賑わうロビー…。こういう雰囲気は日本ではなかなか味わえないです。 今回観た作品は"じゃじゃ馬ならし"で、この作品自体も日本では観ることがないので正直ストーリーを知りませんでしたが、ダンサーの技術や表現はもちろん、ユニークな振り付け、舞台セットなど 舞台を作り出している要素すべてに魅了されて とても楽しむことができました。 個人的に海外のオーディションやワークショップを探して受けようとすると、調べものにすごく時間がかかりますし、信用できる情報かの判断も難しいですし、受けたくても受けられるとは限りません。今回のように参加権を頂き、渡航までのさまざまな手続きや現地での移動や食事などの手配もして頂けるのは大変ありがたいことです。国際バレエフォーラムの方々は私達参加者のことを第一に考えて、費用をなるべく抑えられるように、オーディションやワークショップに集中できるように、そしてなにより無事にまた日本に帰れるようにと計画を立ててくださっています。おかげで大きな不安を抱えることもなく出発し、成長して帰国することが出来たと思います。先生を始め、関係者の皆様や、応援してくれる家族には心から感謝いたします。この経験を糧に、今後更に精進していきたいと思います。


 

Aoi Hokama

(ヴィクトワールバレエコンペティション福岡 より参加権獲得)

◇DJKT Pilsen・NdB National・Leipziger Balletに研修生として選抜

◇2018年9月より研修生としてPilsen


ヴィクトワールコンペティション福岡に出場し、国立バレエ団オーディション参加権を頂いて、約10日間ドイツのミュンヘンに行きました。私自身、自分の将来の進路に迷い、悩んでいたので、このオーディションに巡り合うことができたことは幸運でした。自分の踊りが海外で通じるのか、など不安に思うこともありましたが、一緒に参加したメンバーに助けられました。打ち解けるのがとても早く、レッスンでは互いに励ましあったり、振りを確認したりなど、とてもいいチームワークがありました。このオーディションで素敵な仲間に出会えて嬉しかったです。   ですが、いざオーディションとなると、最初はとても緊張していました。毎日異なるバレエ団のオーディションを受けるので、考えすぎて集中できず、思うように動けませんでした。しかし、「バレエ団のディレクターが直々にクラスをしてくれる機会なんてめったにない。思いっきり楽しんで、多くのことを吸収しよう」と思えるようになり、そこから私らしく踊ることができました。ディレクターそれぞれのカラーや振付、空気感、音楽、ほかのダンサーたちなど様々な要素を見て、聞いて、感じることでダンサーとして必要なことを吸収できたと思います。また、自分の踊りにも多くの発見がありました。まだまだ出来ていない部分が多く、とても悔しかったけれど、逆にいい部分も見つけられたので、これからのレッスンでもっと練習していこうと思いました。 ドイツでの時間はあっという間で、日本に帰りたくなくなってしまい、みんなとも離れたくないとまで思えたこのオーディション、私にとってとてもいい経験をし、濃い時間を過ごすことができました。この経験は私のバレエへの向き合い方を考え直すきっかけになり、今後ダンサーとしてやっていく糧にもなりました。初めてのバレエ団オーディション、初めてのヨーロッパでしたが、舞原先生をはじめ現地でサポートしていただいた先生方、一緒に行ったメンバーに感謝したいです。ありがとうございました!みんな、またヨーロッパで会いましょう。



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